« 2010年02月 | メイン | 2010年04月 »
なんのかんのでもうすぐ3月も終わり、いよいよ新年度。
本欄の更新も3週間ぶり(毎度スンマセン・・・)。
鳩山首相は普天間問題について政府案を「3月中にまとめる」と言ってきたが、
今日になって
「今月中(3月中)というのは法的に定められているわけではない」
とか言い出した。子ども達に
「自分で約束したことはきちんと守らなきゃダメなんだよ」
なんて教えても誰も守らないだろう。
国のトップがそうなのだから。
ともあれこの間、色々あったが県議会も日程どおり終了、
自身の活動に集中したいところだが、参院選的な党務も重なり
我が身にまつわることでは方々にご面倒をおかけしている。
これについては最後に記すとして、まずは議会を振り返って。
今議会は私が委員長を務める総務企画委員会所管の宿題が多かった。
まずは「みやぎ環境税」。
賛否については知事与党とされる我が会派(自民党・県民会議)でも
だいぶ議論があった。
初期における執行部側の説明の拙さに始まり、
税率・税額の妥当性、税収の使途とその方向性のあり方など、
かなり意見が割れた状態から議論がスタートした。
私としてはその方向性は当初より理解・支持しながら、
どのような事業を実施していくか、その点を重要視した。
既に全国中30県で導入済みの環境税だが、名称の別はあれど
他県は森林対策で導入している。
宮城県の場合は森林+新エネ・省エネ関係=脱CO2であり、
税収の使途はほぼ半分ずつ、やや森林が少な目、という割合である。
まずその配分の妥当性だが、自分で計算してみたところ他県平均と偏差を取ると、
宮城の場合の森林に対する使途割合がほぼ一致した形で出てくる。
つまり、森林対策枠の配分は他県比較でも妥当性がある、ということ。
となると問題は新エネ・省エネ関係の対策がどうか、ということになる。
ここで宮城県のCO2排出量がどういう傾向か、という視点で見ていくと、
我が県は排出量が増加傾向にあり、全国比較できるデータが揃っている’06年ベースだと
増加率は全国でワースト3で産業部門の排出比率が高い。
どういうことか、と言うと、吸収源対策(=森林対策)もさることながら、
排出源対策を強めに進めていかないとCO2削減対策は十分なものにならない、
ということだ。
従って、税収の使途割合は脱CO2対策という観点からは妥当性の高いものといえる。
事業内容については今後市町村などとの協議も経ながら、
実効性のある施策を煮詰めていくことになっている。
環境政策を推進しながら環境関連産業の集積による経済効果も発揚させていく。
以前から記してきたように私はこの分野を積極的に推進すべきとしている一人である。
今後の事業検討で議会側の意見も多く盛り込んでいくことが出来る。
よって今回の提案(みやぎ環境税)には賛成の立場であり、
委員会では現下の経済情勢における増税議案であり、そのことを重く捉えて推進すべし、
という附帯意見が付され可決することとなった。
委員会でもう一つは永住外国人の地方参政権問題である。
委員会ではこれへの反対請願を採択し、その趣旨を組んだ国への意見書を提出した。
これについては、ここに書くよりも相沢光哉議員の本会議討論を是非聞いていただきたい。
全ての論点が理路整然と述べられ、今何故地方参政権付与を認めることが出来ないかが
明確に示されている。
以下にアクセスし是非ご覧をいただきたい。
※(注記)3月17日の本会議録画、35分45秒位からが相沢議員の討論です
http://www.pref.miyagi.jp/kengikai/tyukei/h22.02gikai_media.htm#20100317
また、今議会は女川原発におけるプルサーマル実施が焦点の一つになった。
これについては、意見書採択を行い、私が賛成討論を行っている。
上記URLでこれもご覧いただける。
民主会派の一部と社民・共産が反対したが、賛成多数でこの意見書は可決された。
原案を起草したものとしてもホッとしている。
これについて、過日の河北新報は民主会派の反対した議員が会派の会議で
「プルサーマルに反対しているのではない」
と平気でのたまわったことを伝えていた。
冗談じゃない。
あれが反対でなくて何なのか。
そのような詭弁がまかり通るなら、政治家は全くのうそつきということになる。
二枚舌も甚だしい。首相発言を代表的に、かの政党はこんなのばかりなのか?
断じて看過できない。
加えて、今議会では津波被害対策も緊急を要するものだった。
前々回の本欄で、津波の様子の画像をUPしたが、
議会中に行った被害状況視察では被災の大きさを実感した。
被災施設の撤去・処分に対する支援としては、当初県が考えていた補助率を
度重なる説得で三分の一まで引き上げさせた。
今回の養殖被害には広域の激甚災害指定(本激)が適用される見通しとなった。
今後の再建支援策も併せて、漁業者に過剰な負担がかからないような対策を
講じていかなくてはならない。
他にも色々あったし、一般質問&予算総括質疑のダブルヘッダーなど、
自分自身を追い込むような毎日ではあったが、
その分、個人的には濃密な且つ充実した議会であった。
他方で党務と自分の行事のことで目がまわるような感じであり、
今もそれが続いているが、ここで一つお知らせを。
来る4月4日(日)、あの小泉進次郎衆議院議員をゲストに、
政経フォーラムを開催します!
政経フォーラム
主催 政経フォーラム実行委員会
須田善明連合後援会
共催 自民党宮城県連青年部
日時 4月4日(日)午後5時より
場所 石巻グランドホテル
会費 5000円
特別ゲスト 小泉進次郎衆議院議員
演題「〜若き世代が築く〜これからの宮城と日本」
入場券は事前に取り扱っていますが、当日直接のご来場でも全く問題ありません。
会費制となってはおりますが、皆様のお越しをお待ちしております!
お問い合わせは須田事務所まで。
TEL:92-7741
※(注記)事務所が中里地区に移転しました。詳細は後日UPします。
以上、まずは今週末の行事が成功するように頑張ります!
是非お越し下さい!!
投稿時間 : 01:26 個別ページ表示 | トラックバック (0)
前回の続きを書こうかと思ったが、
余りに腹が立ったので別のことを。
以下は共同通信配信の記事(下線は当方)。
北沢俊美防衛相は7日、長野県茅野市で開かれた民主党衆院議員の会合で、
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題解決のため、
自民党に与野党協議を呼び掛けるとともに、県内移設の可能性をあらためて示唆した。
北沢氏は普天間問題について
「自民党は政争の具にするのではなく、5月末の決着に向け、
一緒に考える国士的な思いがあっていい」と表明。
一体この方は何を考えているのだろうか?
沖縄県民の思いはもちろん分かる。
その中で歴代旧政権が長年を掛けて結論付けた移転先が辺野古沖だ。
それを白紙に戻して、「全員が納得する移転先を」とのたまわり、
沖縄県民に対する混乱と国際社会の不信を招いた挙句、
結果、具体の対案を提示すら出来ないのはどこの誰だ?
自分で尻がふけなくなって今度は与野党協議?
それも「国士的な思いがあっていい」?
ふざけるな!
政争の具に仕立て上げたのはあなた方ではないか!
「国士的な思い」が必要なのはあなた方自身ではないか!
責任の意味すら分かっていない。
錯乱しているとしか思えない。
とにかくこういうことを平気で口走る方には即刻退場していただきたい。
舌先三寸で国民に語りかけ、担保の無い淡い期待を抱かせ負の感情をあおり、
思いつきで国家を動かすようなことはもうやめてくれ。
我が党がだらしなかったのが一番の原因だが、
それでも何かの期待を持って国民はあんたらに託したんだ。
頼むからちゃんとやってくれ。
頼むから。
投稿時間 : 02:03 個別ページ表示 | トラックバック (0)
丁度一週間前のこの時間。
気象庁HPを確認し、
「津波は心配しなくても大丈夫そうだな〜」
と思って午前1時半過ぎに就寝した。
朝になって、家族の
「TVのニュースで津波だって」
の一言。
「え〜、昨日の夜の段階じゃ大丈夫だったはず」
と思うも、その後間も無くの防災無線のサイレンが
唐突に現実感を突きつける。
すぐさま町役場に入って状況確認と情報聴取。
到達予想時刻を迎えても何も起きない様子に
「結果、来ても50cm位で収まってくれればね」
などと職員の方々と話していた。
潮位計データを眺めていたが、予想時刻を1時間少々過ぎたあたりで
TP(東京湾平均海面高=0m)から40cm程の潮位低下があり、
そこから30分ぐらい掛けてTP+45cmの上昇。
結果的にこれが第一波。
満潮時刻が3時過ぎで徐々に緊張が高まるもこれを過ぎ、
どうにか免れたかな、と思った矢先、
満潮から25分ほど過ぎたあたりでTP+118cmの海面上昇。
第四波である。
すぐさま庁内のライブカメラ前に駆けつけると、
今にもあふれそうな海面が岸壁を超え、
見慣れた町並みに一気に流入してきた。
生まれて初めて見るリアルタイムの津波。
その後、すぐさま街中へ飛び出し、実際の模様を自身の目で見てきた。
「波があと50cmかったら」
と思わずにいられないものであった。
依然海面変動は通常より強い海面変動を起こしているが収束傾向にあるため、
後事はお任せしつつ午後10時に役場を退出した。
翌日になり、被害の全容が分かってきた。
これについては次回に。
投稿時間 : 02:23 個別ページ表示 | トラックバック (0)